令和7年度 静岡県財務部 優良建築・設備工事 財務部参事(営繕担当)表彰優良工事部門受賞しました。
創業して初めの受賞を頂きました。また受賞者とした代表の挨拶もさせていただきました。
お客様はじめ関係各位、皆様のご支援ご協力のおかげです。
受賞のご挨拶
皆様、本日はお忙しい中、このような素晴らしい表彰式にお招きいただき、誠にありがとうございます。
この度は、令和7年度静岡県優良建築・設備工事等表彰におきまして、「令和5年度 茶業研究センター新研究棟新築工事(電気設備)」が参事表彰_優良工事部門という栄誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
このような名誉ある表彰をいただけましたのは、決して私どもだけの力ではございません。監修をご担当いただきました寒竹教授、設計を手がけられました竹下一級建築士事務所様、分離発注という形で建築工事をご担当いただきました若杉組様、そして設備工事でご協力いただきましたエクノスワタナベ様、さらには現場で汗を流してくださった全ての作業員の皆様が一丸となって取り組んだ結果であり、皆様のご指導とご協力の賜物と深く感謝しております。
本工事は、静岡県が全国に誇る基幹産業である茶業の未来を担う、極めて重要な研究拠点の整備事業でございました。茶業研究センター新研究棟は、単なる建物ではなく、静岡県の茶業の発展と、日本の茶文化の継承・発展を支える知の拠点として位置づけられる施設であります。
特に、監修をご担当いただきました寒竹教授の施設に対する深い想いと情熱、そして茶業の未来に対するビジョンを、実際の研究環境として形にしていくプロセスは、私どもにとって非常に挑戦的で、同時に大変意義深い経験でございました。
茶業研究センターの研究員、職員の方々からは、茶葉の品質分析における微細な環境変化の影響、研究データの精度向上のための設備要求、そして将来の研究発展を見据えた拡張性など、研究者ならではの深い洞察に基づく数多くのご要望をいただきました。これらのご要望を実現するため、私どもは従来の電気設備工事の枠を超えた技術的挑戦に取り組むこととなりました。
分離発注という発注方式の中で、竹下一級建築士事務所様の設計図書に基づき、建築工事をご担当いただいた若杉組様、設備工事のエクノスワタナベ様と密接に連携を図りながら、それぞれの専門性を最大限に活かした施工を進めてまいりました。
電気設備工事においては、研究施設特有の高精度な環境を実現するため、照明設備における演色性と照度の最適化、意匠デザインにおける機器の設置位置や形状の選定・配線ルートの選定に至るまで、何度も検討を行いました。
さらに、精密機器の動作環境、安全性を確保するため、各所分電盤においては避雷対策でSPDの設置をし、見えない部分での品質向上にも細心の注意を払いました。
現場での施工においては、施工管理の徹底はもとより、安全管理、品質管理において一切の妥協を許さず、電気工事士をはじめとする技術者一同が、静岡県を代表する施設にふさわしい品質の実現を目指して取り組んでまいりました。
安全管理においては、KY活動の徹底、安全パトロールの強化、ヒヤリハットの共有により、無事故・無災害での竣工を達成することができました。また、品質管理においては、施工要領書の詳細化、検査体制の強化により品質の確保に努めました。
工事期間中は、寒竹教授、研究員、職員の皆様との定期的な打ち合わせを通じて、さまざまな視点からのご意見を設計・施工に反映させていただき、真に研究活動に資する施設の実現を図ることができました。
このプロジェクトを通じて、私どもは単なる電気設備工事業者としてではなく、静岡県の産業発展に貢献する一員として、大きな責任と誇りを感じることができました。茶業研究センター新研究棟が、今後長きにわたって静岡県の茶業発展の拠点として機能し、日本の茶文化の発展に寄与していくことを心より願っております。
今回の受賞を励みとし、今後とも技術力の向上と品質の確保に努め、働き方改革、DX化、カーボンニュートラルといった建設業界の課題にも積極的に取り組みながら、静岡県の発展と地域社会への貢献を続けてまいる所存でございます。
結びに、この度の表彰に際しまして、ご指導ご鞭撻を賜りました茶業研究センターの皆様、設備課の皆様、寒竹教授、竹下一級建築士事務所様、若杉組様、エクノスワタナベ様をはじめ、関係者の皆様に改めて厚く御礼、感謝を申し上げますとともに、今後ともより一層のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。



